【オンデマンド放送:2021.07.14放送回】
※アーカイブ・オンデマンドでは、トーク内容のみで楽曲はかけておりません。ご了承ください。
私が「音楽の心の師」と思っていたサックス奏者の土岐英史さんが6月26日に他界されました。
今夜は土岐さんを思い出しながら、私の好きな土岐さんのプレーを特集します。
【今日の一曲目】
Feelin’ Gently / 土岐英史&松岡直也
(“PACIFIC JAM / 土岐英史&松岡直也” 1981年)
『このアルバムは、土岐さんと松岡さんがロスで作ったアルバムで、私の好きな曲が何曲もあります。メロディの初めの「プパーッ」と吹く音色一発で「土岐さんだ!」とわかります。この頃は山下達郎さんのツアーが混んでて、その合間にロスに飛んで録ったんでしょうね。
この頃のツアー中、熊本でのリハあがり、本番までの間に熊本城の桜をみて、「あー!春だねー」と感動して、その約一週間後の旭川で、雪に見舞われて、皆んなで達郎さんを標的に雪合戦したのを思い出します。(広規)』
【今日の二曲目】
Epilogue / 土岐英史&松岡直也
(“PACIFIC JAM / 土岐英史&松岡直也” 1981年)
『土岐さんと初めて会ったのは、ピットインでのポンタセッション週間の中の、山下達郎吉田美奈子コーナーで、松木恒秀、坂本龍一、ポンタと青山純のツインドラムに土岐さん。多分、この時が俺と青山のオーディションみたいなもんだったんだと思ってます。その時、周りがこれだけ上手い一流ミュージシャンだと、なんてプレーしやすいんだ!と感動しました。(広規)』
【今日の三曲目】
The War Song / 山下達郎
(“JOY / 山下達郎” 1991年)
(1986年7月30日中野サンプラザホールLiveから)
『3曲目は自分にとって土岐さんとの最高作、1991年JOYから、お送りしてるThe War Song。途中からですが。青山のDr Fillから、天に向かって。(広規)』
【YouTube で見る】
Feelin’ Gently (プレミアムメンバーのみ)
https://www.youtube.com/watch?v=mNgD9YylN-I
Epilogue (プレミアムメンバーのみ)
https://www.youtube.com/watch?v=glsphf43AMA
【エピソード写真館】
土岐さんはウォッカを飲みながらプレーしてて、初めて会ったのに「それ、欲しい~」とせがんだら、快く、くれたんですね~。今思うと、タメ口でよく言ったものだ(笑)私はこの世界では、誰とも「上も下も無い」と思ってるんですが、土岐さんもポンタも新人と、すごくフラットに付き合う人で、それは、亡くなるまで全然変わらなかった。
ライブが終わるといつも何軒も飲み歩いて、気がつくと土岐さんと俺だけになって、朝焼けの頃にやっと「帰るか」てなことは始終ありました。音楽の話になるとホントに真剣になって俺にたくさんのことを教えてくれました。
土岐さん29歳、俺25歳で出会ってあれから42年。土岐さん、本当にありがとうございました。
【今週のいとうこうき】
この1週間、大暴れの雨に翻弄されて、被害に遭われている方々が心配です。
心からお見舞い申し上げます。
【オープニングBGM】
Challi-Sienne / 伊藤広規 (“sometime somewhere” 2013)
伊藤広規のソロアルバム
※ 全国CDショップ、itunes、伊藤広規公式サイトでお買い求めいただけます。