【オンデマンド放送:2024.10.02放送回】
※一ケ月限定フルバージョンです。
ようやく秋が感じられるようになってきました。10月ですからね。
先週まで半袖でも汗だくになっていたのに、今週は北海道で、パーカーを着る涼しさ。北の大地のこの時期は空気も澄んでていいですね。
さて今夜は、大人なスティーリー・ダン
The Royal Scamからお楽しみいただきます。
【今日の一曲目】
The Fez / Steely Dan
(“The Royal Scam / Steely Dan” 1976年)
『このRoyal ScamはAjaの一作前のアルバム。
スティーリー・ダンは、ドナルド・フェイゲンとウォルターベッカーの2人の他に70年代前半には他にもメンバーがいて、ジェフ・バクスターやマイケル・マクドナルド、デビット・パーマー。
それが、このアルバムからはドナルド・フェイゲンとウォルターベッカーが中心で、曲ごとにバリバリのスタジオミュージシャンをレコーディングで起用する形になったんです。
このアルバムが出たのは、私がベースを始めていきなりお金をもらえるようになった頃とちょうど重なる時期で、スタジオミュージシャンのずば抜けたプレーのカッコよさに痺れて、かなり感化されました。
それまでのバンド思考的な楽曲でなくて、曲が独創的でアレンジも面白くて音作りも新しい。久しぶりにこういうクールな曲はドキッとしますね。
今夜はこのクールなアルバムから選んでいます。(広規)』
【今日の二曲目】
Sign In Stranger / Steely Dan
(“The Royal Scam / Steely Dan” 1976年)
『このアルバムが出た頃は、プロになって駆け出しの頃で、キーボードの新川博とギターの牧野元昭、ドラムは青山純とベースが私、の4人でアルファレコードのデモテープ作りや、アーティストのサポートを始めたばかり。よく4人で聞いてました。
この曲を聴くとその当時のことがフッと蘇ります。
サポートしてたアーティストの1人の滝沢洋一さんが、マジカルシティという名前をつけてくれて。
自分たちでバンドとして活動するわけではないので、本来バンドの名前とかはいらないのに、バンド名が付いたら何だか嬉しくて、紙にMAGICAL CITYの字をくり抜いてラッカースプレーでギターケースや、アンプやハードケースやら、人の楽器のケースにまで、あちこちに吹き付けてました。
この曲はボーカル抜きで4人で遊んで弾いたりしてました。
クールな演奏が自慢だと思ってた生意気なサポートバンドだったんだなぁと、今振り返ると強気だったなぁと思います。(広規)』
【今日の三曲目】
Everything You Did / Steely Dan
『変な曲ですねぇ。でもそそられる。
スティーリー・ダンは独創的でメチャクチャうまい。
このアルバムは特に世の中を横目に見て、ハスに構えてわざと流行ってるもの以外の方向で実験的に作り込む曲に聞こえるけど、そこがまたカッコよく聞こえました。リズムのパターンひとつとっても、ヘン。でも耳に残る。
この頃、青山たちとフランクザッパやプログレもよく聞いてて、どれが一番が変だか?と変さ加減をみつけては自慢げに語りあってました。
今聞いても変な感じには聞こえるけど、そういうの好きですねぇ。
スティーリー・ダンの曲を選んでると、どんどんハマってく。来週はAjaからにしましょう。(広規)』
The Fez – Steely Dan
https://www.youtube.com/watch?v=HXVc1f7IOgs
Sign In Stranger – Steely Dan
https://www.youtube.com/watch?v=di01WVje0aY
Everything You Did – Steely Dan
https://www.youtube.com/watch?v=cEEN9rdkGcY
お近くの方でなくても是非遊びにきて下さい。
では、今夜はこの辺で
みなさま 良い夜を。
・伊藤広規 公式YouTube 再生リスト
https://www.youtube.com/c/itokoki1954/playlists
【伊藤広規 公式YouTube】
https://www.youtube.com/c/itokoki1954
【伊藤広規 公式サイト】
https://ito-koki.com/
【オープニングBGM】
Challi-Sienne / 伊藤広規 (“sometime somewhere” 2012)
伊藤広規のソロアルバム
※ 全国CDショップ、itunes、伊藤広規公式サイトでお買い求めいただけます。