[FULL] 2023.11.01 第３１４回伊藤広規「旅と人と音楽と」

【オンデマンド放送：2023.11.01放送回】

※一ケ月限定フルバージョンです。

※アーカイブ・オンデマンドでは、トーク内容のみで楽曲はかけておりません。ご了承ください。

11月に入りましたね。このラジオは2017年11月1日にスタートして、今週から7年目に突入しました。時の経つのは速いものですね。
秋も深まってくこの時期になると、紅葉の便りも気になりだして色づく山道を走りたい気分です。
今夜も私のお気に入りのアイズレーの曲に乗せて、秋の夜のひとときをお付き合いください。

【今日の一曲目】
Love the One You’re With / The Isley Brothers
(“Givin It Back / The Isley Brothers” 1971年)
『アイズレーの中で珍しくソウルではない曲ですね。
しかし、アコースティックギターなのに、なんてファンキーなんでしょう！
この曲はクロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤングのスティーブン・スティルスの曲で、アイズレーがカバーしてます。
ドゥービーブラザーズのlisten to the musicにも似てたりしますけど、この曲の方が先です。
1971年、私は高校3年。ジミヘンに憧れながらハードロックギター弾いてた頃です。
先月その頃からやってたLIMEというバンドの古希祝いのライブで、ギタリストに戻って来ました。
高三の時に結成して52年経って1人のメンバーは天国に行ってしまいましたが、その息子が加入して数年に一度はライブしてます。皆70を迎えても次のライブはいつにするかを打ち上げで話したり。
アイズレーブラザーズは兄弟でバンドをはじめて、今は、ロナルドとアーニーの2人きりになっても、まだ昨年新譜を出しながら活動している。キャリアはもう70年近くですね。
ミュージシャンがこんなに長く活動できるなんて、LIMEを結成した高三の頃は夢にも思ってませんでした。（広規）』

【今日の二曲目】
All in My Lover’s Eyes / The Isley Brothers
(“The Real Deal / The Isley Brothers” 1982年)
『アイズレーファンにはたまらないメローなソウルです。
すごく低いベース音は、シンセベース。
元々ベースは低い音で音楽をささえてますが、この曲はさらに1オクターブ低い音を奏でてるので、まるで深い海みたいな雰囲気がでてます。
山下達郎のステージでは、「ふたり」や「クリスマスイブ」で、ベースを弾きながら、シンセベースで低い音を重ねて演奏してます。
このシンセベースはエレクトーンの足鍵盤みたいなもので踏みながら弾いているのですが、ベースを弾きながら片足あげて鍵盤を踏むので、立っているバランスが時々崩れそうになったりで、この間は、隣にあるピアノにゴツんと、ベースが当たったりして、内心ヒヤッとしました。
だんだん体のバランスが取れなくなりそうで、最近「鶴のポーズ」で立つエクササイズをしてます（笑）（広規）』

【今日の三曲目】
Floatin’ On Your Love.(flv) / The Isley Brothers & Angela Winbush
(“Eternal / The Isley Brothers” 1996年)
『60年代からアイズレーはずっと聴いてますが、このアルバムはディスコからクラブシーンに様変わりした頃の曲。
フューチャリングのAngela Winbush(アンジェラ・ウィンブッシュ)はスティービー・ワンダーに見い出されて、「Angel」という名盤のアルバムもあります。アイズレーのアルバムもプロデュースしたりの歌手&腕利きプロデューサーのスーパーレディ。
96年頃はDTMで作る音楽が台頭しだしてループミュージックが流行り始めたんですね。
アイズレーのメローソウルの良さを使ってずっと繰り返す心地いい曲ですね。
どこが終わりなのかがわからなくなりますけど、ほろ酔い気分で聞くとよく眠れそうです。

今週は山下達郎ツアー最後の地、沖縄に行って来ます。浜辺で寝転んでこの曲を聴きたいけど、行けるかなぁ？（広規）』