[FULL] 2023.11.08 第３１５回伊藤広規「旅と人と音楽と」

【オンデマンド放送：2023.11.08放送回】

※一ケ月限定フルバージョンです。

※アーカイブ・オンデマンドでは、トーク内容のみで楽曲はかけておりません。ご了承ください。

紅葉シーズンに入ったとおもったら、先週から沖縄。山下達郎公演は千穐楽まで最高な出来で終えることができたので、短いバカンス！
夏の名残に戻ったような青い海と青い空を見ています。

さて、今夜は3週続けたアイズレーブラザーズのラストナイト❣️

【今日の一曲目】
I Once Had Your Love / The Isley Brothers
(“Grand Slam / The Isley Brothers” 1981年)
『このラジオで以前にも話したことはありますが、80年頃、アイズレーをよく聞きに行っていた六本木の「ラビングパワー」というレコードバー。
オーナーの川畑さんはどのジャンルもよく知っていて、いつもいい曲をサラリと教えてくれて、スタジオ仕事が終わって夜な夜な通ってました。
アイズレーは2人でよく語り合ったりして、ある時、雑誌でアイズレーを語る特集に、俺と川畑さんの記事が載ったことがあります。
なんて雑誌だったか思い出せないんですが、結構メジャーな音楽雑誌だったと思います。
ラビングパワーはそのあと、場所を変えて六本木Tempsという名のお店になって、その後、赤坂ミラクルというレコードバーになったのだけど、川畑満男さんは今年お亡くなりになりました。
最近レコードバーが流行り始めてるけど、その草分的存在でした。（広規）』

【今日の二曲目】
For the Love of You / The Isley Brothers
(“The Heat Is On / The Isley Brothers” 1975年)
『この曲は76年に青山純や友達たちとハワイに1ヶ月くらい行った時に、FM kikiでよくかかっていたり、浜辺に寝転がって眩しいくらいの夕陽を見ながらラジカセで聴いたり、「アイズレー　浜辺で聴く！」ってことが、まだ若造な俺たちはやたら自分たちがカッコよくなった気分になってましたねぇ。若い。（笑）

山下達郎の6月からのツアーも最後を沖縄で迎えてやり遂げてほっとした気分です。
今回、セットリストの中でシンク・オブ・サマーを弾くたびに幻のようにあのハワイの夕日がフワーと見えてきて、弾きながら自分がカッコ良くなったような気がした様な、してない様な。
79年から山下達郎のツアーは44年目。
何十年弾いていても、グッとくる曲をグッとくるプレーのステージができるのはミュージシャン冥利につきます。（広規）』

【今日の三曲目】
Don’t Say Goodnight / The Isley Brothers
(“Go All the Way / The Isley Brothers” 1981)
『この曲はこのラジオで2018年にかけたことがある私の大のお気に入りの1曲です。
アイズレー兄弟は、素晴らしい曲が多すぎます。

今月はテトラゴンで浜松、名古屋、札幌と訪れます。
カバー曲のセッションユニットではじまったテトラゴンも6年経って、オリジナル曲が続々生まれてきて、その一曲、アイズレーに負けないほどのソウルバラードができてしまいました。
作った松川純一郎はかなり照れているんですが、いい曲なんですねー。
窪田晴男はファンクな曲で攻めてきてくれたし、私のfunny tripという曲も’sWonderfulのアレンジからテトラゴン色に染まってきてツアーが進むたびに熟してきました。
なんと、岡井大二もシコシコと曲を作っているようだし。
アイズレーに負けないような名曲が生まれそうで、これからのテトラゴンが面白くて仕方ありません。
自画自賛ですが、自分がグッとくる曲でなかったら、人には見せられませんからね。（広規）』