【オンデマンド放送:2024.10.16放送回】

※一ケ月限定フルバージョンです。


先週から岡山・倉敷、松江に行ってきました。旅ガラスのちょい観光の時間が持てて、秋の宍道湖の夕陽を遊覧船に乗って見て感激!陽が沈む時ってなんであんなに綺麗なんでしょう?
心があらわれる感じ。
 


 

さて、今夜もスティーリー・ダン
Gauchoから。

【今日の一曲目】
Babylon Sisters / Steely Dan
(“Gaucho / Steely Dan” 1980年)


 

『ドナルドフェーゲンのローズのイントロからカッコいい。
バーナードバーディーのタイトでスピード感があるドラムが、このテンポの曲をスローに思わせないのは凄い。
このガウチョというアルバムは制作費が一億円とも言われてて、どこにかけたらそんなにかかるんでしょー?
スタジオミュージシャンも納得いくまでとっかえひっかえで、何人もが弾いて録音してからOKテイクを選ぶ。
たぶん仮ミックスするまでの時間もかかる。当然スタジオも選ぶだろうし。
一億円か〜。ため息だあ。
まぁ、それだけの価値はある作品になってるのはわかりますけど。

この頃、スタジオ巡りの仕事が終わると、ひとりで夜の首都高を走りながら気に入ってるアルバムを聞いたりしてました。
スティーリーダンを聞く時は横浜に向かう湾岸エリアの工場地帯が見える首都高を走りながら聞くのが気に入っていて、横浜の港を終点にして帰ってくる。まだ、ベイブリッジもない頃の話です。車は昔も今も私のステレオルームです。(広規)』
 

【今日の二曲目】
Gaucho / Steely Dan
(“Gaucho / Steely Dan” 1980年)

『この曲のベースのウォルターベッカーがいいんですよ。
ギターも弾いてるんですが、この曲は断然ベースがいい。
テナーサックスはTom Scott
この曲もミュージシャンの数がすごく多いですね。もう、色とりどり。
当時、このアルバムのミュージシャンクレジットを見て、一曲づつのミュージシャンの人数の多さに驚きました。
贅沢なお金と時間をかけられるレコーディング環境に羨ましさも感じましたね。
80年になった頃、スタジオ仕事に行く先々のスタジオで、「さっき会ったよねー。」みたいに同じ顔ぶれが、入れ替わり立ち替わりスタジオを渡り歩いてるので、ちょっと違ったメンバーになって次のスタジオのロビーで会うんですね。
1日のうちに3回も青山に会った時もあって、私はベース一本かついで移動だけど、ドラマーは組立て叩いてバラしての繰り返して、当時の青山のボーヤは運送屋のようでした。
同じスタジオのあるエリアをくるくるクルクルと、回遊してた秋刀魚のようでした。
今日はこれで終わりっていう時間のスタジオで会った仲間とは飲みに行ったり夜のドライブしたり。そのまま海まで行ったり、冬はスキー場まで行ったり。
あー、急に秋刀魚が食べたくなりました。(広規)』
 

【今日の三曲目】
Third World Man / Steely Dan
(“Gaucho / Steely Dan” 1980年)

『ここの曲のスティーブガットのドラムの「タタドン」というおかずが好きで、よく青山と真似しました。
たった3つの音だけの「タタドン」なんですが、「あ!スティーブガット」「あ!青山だ」とわかってしまう。
そういう極意を持ってるミュージシャンに囲まれてプレーするのはホント面白い。(広規)』

週末はおぐに音楽の森という長岡にある森林公園のフェスにテトラゴンで行ってきます。
もう3年目。おぐにのステージは木立の中に作られてて、キャンプしたりBBQする中でのコンサート。
秋の風が吹いてリラックス度満点。
東京からドライブで3時間半。ぜひ遊びにきてください。

3週続けてミュージシャンズミュージシャンのステーリィーダン特集、いかがでしたか?
まだ好きな曲はたくさんあって、名残惜しいんですが、今夜はこの辺で。
みなさま 良い夜を

伊藤広規 公式YouTube 再生リスト
https://www.youtube.com/c/itokoki1954/playlists

【伊藤広規 公式YouTube】
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【伊藤広規 公式サイト】
https://ito-koki.com/

【オープニングBGM】
Challi-Sienne / 伊藤広規 (“sometime somewhere” 2012)
SometimeSomewhere_伊藤広規
伊藤広規のソロアルバム
※ 全国CDショップ、itunes、伊藤広規公式サイトでお買い求めいただけます。